について書こうと思って前回書き始めたのに、ゴスペルとは何ぞや?と言うところで終わってしました。
やっと本題に入りたいと思います。
前回書いた
Gordon Chambers(ゴードン・チェンバーズ)のCDに収録されている曲、"If It Wasn't For Your Love"。
ラジオから流れてきて、CDを買おうと思わせてくれたのがこの曲でした。
ラジオで聴いた時には車を運転していたので詞の内容はよくわからなかったのですが、CDを買ってみたらこの曲、ゴスペルではありませんか!
それもささやくような極上の美声で歌うバラードです。
(コーラスが入っていないので、完全なゴスペルとは言い難いですが、神に対して歌っているという意味でゴスペルです)
何が特別だったかと言うと・・・
前回書いたように、このGordon Chambersは、ゴスペル専門のアーティストではなく、R&Bの人です。
だから当然、多くの曲は男女の恋愛を歌っています。
でも、恋愛の愛を歌うバラードと、キリストへの愛を歌うこの"If It Wasn't For Your Love"では、声色が全く違うのです!
ささやくように歌う恋愛のバラードでも、多少力強い声を出すところもあります。
しかし、キリストの愛を歌うバラードでは、か細く弱いとも取れるやわらかな声で語りかけるようです。
まるで、キリストの愛に自分自身を全て委ねている、何の心配もいらない安息の場所に保護されていて、キリストの愛にどっぷりと体を預けている感じ。
小さな子供が絶対的な安心感を与えてくれる親に抱かれて安心しきって眠っているかのような、ちょっとわがままにも思えるほどに、その愛にもたれかかっている感じがするのです。
絶対的な力に守られているから、自分自信を守る必要がない。
自分の強さを見せる必要がない。
安心して弱さをさらけ出している、とも感じます。
あんなにも柔らかな声になってしまうほど、キリストへの想いが深く大きいのだと思います。
神への愛は、恋人へのそれとは違う特別な愛なのです。
そんな違いをはっきりと感じさせてくれたのがこのアルバムでした。
とは言え、実は、この記事を書き始めてから、その"If It Wasn't For Your Love"をもう一度良く聴いてみたのですが、直接キリストや神の名を出してはいないので、若干自信がなくなりました。
内容的には、受け取りようによってはとても大切な恋人にささげている歌にも聴こえます。
と言うか、ゴスペルを始める前の私のような信心深くもなく、そんな知識もない人には恋人への歌にしか聴こえないのだと思います。
現に、歌詞カードの日本語訳は恋人への歌として訳されています。
ただし、最初から神への歌としか聴こえていなかった私には、その訳はかなりの違和感があり、詞の世界観が全く別物と感じてしまいました。(あくまで私の私見ですので・・・)
そんなワケで、ちょっと自信がなかったので、ゴスペルの先生でアメリカ人のRay(レイ)に意見を聞いてからブログにしようと、ちょっと保留にしてました。
Rayの答えは明確でした。
これは間違いなく神に対して歌っている。女性に歌っているのではない。と。
本当は、先週末にあったゴスペルクリスマスライブの前にこの記事をアップしようと思っていたのですが、Rayに会えたのが、金曜日、本番前夜のリハーサルだったので、アップできなかったのです。
話は戻って、クリスチャンのキリストへの愛がどれだけ特別なモノなのかを書いてはみたのですが、自分がクリスチャンになれるとは全く思いません。
信じることができればとても力強い支えになるとは分かるのですが、いかんせん、現実主義先行型人間なのでなかなか難しいです。
目の前で奇跡を目の当たりにすれば、もしかしたら変わるかも知れませんが。
そんなんだから、ゴスペルに感情移入しにくくて困ってるんですがね~
とは言え、このアルバムに出会えたことで、私の中で確実に何かが変わりました。
おかげでゴスペルを歌うのがさらに楽しくなり、曲を作った人のキリストへの“想い”をある程度想像できるようになったので、それをイメージして歌うことで、感情をより強く込められるようになったと思います。
(実際出来ているかどうかは、聴いている人の判断になるのですが・・・)
クリスマスライブを前にして、そんなアルバムに出会えたのも、相当な幸運でした。
神のご加護なのでしょうか?
いや、そうゆうのは信じてないので、歌をがんばってきた自分に巡ってきて掴んだ幸運だったと言う事にしておきまして、ライブのレポートは次回書こうと思います♪♪♪